1990年代からコンピュータが大幅に低価格化するのに伴い、それまで高価なワークステーションでしか行えなかったCAE解析(Computer Aided Engineering)が手軽に行えるようになりました。しかし解析の本質はあくまでもシミュレーション結果のレビューとそれに基ずく設計指針を得ることであり、CAEエンジニアには依然としてモノに関する高い見識が求められています。特に製品の使い心地に直結する振動の分野ではエンドユーザーの視点に立った現象の観察が問題解決を図る上で重要と考えています。「聞くより見る、見るより触れる」を基本に、”モノ”を主体とした仕事を心がけています。
エアロメカ代表 安藤 隆幸
【略歴】1969年生まれ。1992年、日本大学卒業後、国内自動車メーカー、航空機メーカーにおいて実験・解析業務に従事したのち、2005年、エアロメカ設立。主に製品設計における振動低減や実験評価を経験。CAEエンジニア(振動)/ 事業用操縦士(飛行機)